2007年01月18日

喘息目標

喘息は、遺伝因子と環境因子が絡んだ病因が不明な病気です。
いまだ根本的に治癒させる治療法はありません。
現在、最善の治療は、気管支の炎症を起こして
気管支を収縮させる原因やアレルゲンを除去すること、
薬物療法により気管支の炎症を抑えて気管支を拡張し、
気流制限と過敏性を改善して日常生活と肺機能を正常化し、
患者さんのQOLを高めることです。

喘息の治療は、次のような状態を目標に置いています。
普通の人と変わらない生活と運動ができる。
正常に近い肺機能を維持する。
夜間や早朝の咳、呼吸困難がなく、睡眠が十分できる。
喘息発作がなく、増悪しない。
喘息で死亡しない。
治療薬による副作用がない。

このような状態をいかに維持する事が
出来るかが喘息治療の基本方針です。


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喘息 ピークフロー値

ピークフロー値をご存知ですか?
喘息の発作は夜から朝方に出ることが多いですし、
喘息の治療は外来が中心です。

病院にいない間の日頃の喘息状態を管理して
発作の予防と適切な対処を心がけねばなりません。

そのために、喘息の患者自身が、
自分の喘息の重傷度を判断することが必要になります。

喘息日記を記入して喘息発作の強さと回数を知り、
さらに肺機能を客観的に評価するため自分で
携帯用ピークフローメーターを使ってピークフロー値を測定します。

ピークフローの値は、喘息の発作症状が出るより
2〜3日前に下がることもまれではありません。
その場合にはたとえ発作を感じなくても
喘息の治療薬を増量あるいは早めに使用するようにします。

喘息の自己管理の目安としてピークフローの測定値が
予測値あるいは自分の過去の最良値の80%以上
かつ一日の変動率20%以下であれば
コントロール良好で安心できます。
50〜80%は要注意で治療の追加が必要ですし、
50% 未満は緊急事態ですので直ぐ医師に受診する必要があります。



喘息の重傷度

喘息の重症度は、自己管理をする上で
きわめて重要なことなのでしっかり頭に入れておきましょう。
喘息の重傷度を症状とピークフロー値の測定値から
4段階に分かれています。

ステップ1(軽症間欠型):
喘鳴、咳、呼吸困難が間欠的で短く、週1〜2回おきる
夜間症状は月1〜2回
ピークフロー値は自己最良値の80%以上
日内変動率は20%以内

ステップ2(軽症持続型):
症状が週2回以上、月2回以上日常生活や睡眠が妨げられる
夜間症状は月2回以上
ピークフロー値は自己最良値の70〜80%
変動率は20〜30%

ステップ3(中等症持続型):
症状は慢性的、週1回以上日常生活や睡眠が妨げられる
夜間症状は週1回以上、吸入β刺激薬の頓用が毎日必要
ピークフロー値は自己最良値の60〜70%
変動率は30%以上

ステップ4(重症持続型):
症状が持続、しばしば増悪、日常生活が制限され夜間症状も頻回
ピークフロー値は自己最良値の60%未満
変動率は30%以上

日内変動率とは、ピークフロー値の変動する割合のことで、
大きいほど症状が不安定なことを示しています。



喘息は自己管理が大切

喘息の自己管理(セルフケア)とQOL
喘息の発作を繰り返していくと
重症化して、日常生活に影響を与えます。
肉体活動や、精神活動や、社会活動が妨げられ、
満足のいく生活が送れなくなるおそれがあります。

生活の質、生命の質(Qol)が悪くなります。
Qolを向上させるには、喘息の病状をコントロールできるようにし、
喘息の発作のない状態を保ち、
健康な人と変わらない日常生活ができるように
自己管理することが大切です。

自己管理とは、医師との対話を通じて喘息という病気や治療法を良く理解し、
自分の喘息の状態とピークフローの測定値の変化に
自ら適切に対応して急性発作や増悪を予防することです。

医師からの指導を守るだけではなく、
自分の健康は自ら守るという積極的は取り組みが重要です。



喘息の発作対処法

自宅で喘息の発作が出てしまったら。
そんなときの対処法です。

急性増悪時の対応は、発作の強度が
中等度・高度であれば救急外来を受診しますが、
軽度であれば自宅で対応はある程度可能となります。

ひどい時は、救急車呼びましょう。

自宅での対応としては、急性増悪が軽度な場合は
短時間作用性吸入β2刺激薬を2吸入行い、
改善のない場合は20分後に2吸入、
さらに改善しなければ20分後に2吸入追加します。

それでも喘息の発作が改善しなければ
テオフィリン製剤を頓用するか病院へ行きましょう。


なお、この場合に、最初に短時間作用性吸入β2刺激薬を
2吸入行うと同時にテオフィリン製剤を服用しても問題ないと思います。

また、病院へ行った場合、必ず自宅で使用した薬の種類と回数を
医師に伝えることガ重要です。

上記の喘息発作の対応は、
医師によってそれぞれ考え方があるので、
必ずしも、こううでなければいけないということではありません。
あらかじめ、かかりつけの医師に自己管理計画書を書いてもらっておくのが
一番よい方法だと思います。



2007年01月13日

ぜんそく薬

ぜんそくの発作を抑える薬のコントローラーには
2種類あります。

気道の炎症を抑える抗炎症薬と
気道の狭まりに対応する気管支拡張薬です。

抗炎症薬には、吸入ステロイド薬と抗ロイコトリエン薬と
クロモグリク酸ナトリウム(インタール)などがあります。
 
気管支拡張薬には、長時間作動型β2刺激薬と
徐放性テオフィリン薬などがあります。  


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ぜんそく薬

抗ぜんそく薬には次のようなものがあります。

ぜんそくの治療薬には2種類あります。
発作を予防するための薬と発作を抑えるための薬です。

ぜんそく発作予防の薬を長期管理薬(コントローラー)といいます。
ぜんそく発作を抑える薬は、発作が起こったときに速やかに気道を広げる薬のことで、
発作治療薬(リリーバー)といいます。

ぜんそく発作予防のコントローラーは毎日定期的に使用するものですが、
ぜんそく発作を抑えるリリーバーは発作が起こったときだけに使用するものです。


ぜんそく薬

気管支喘息の薬による治療
ぜんそくは慢性的に気管支の粘膜が炎症を起こしているために、
気道が過敏性や閉塞症状をもたらして、発作が起こることがわかっています。

最も有効な抗炎症作用を持つ吸入ステロイドが直接気道に作用し、
全身の副作用もほとんどなく、
ぜんそく治療の基本的薬剤として位置づけられています。

ぜんそくと診断されたら早期に吸入ステロイドを開始することにより
気道の炎症を抑え、ぜんそく症状の軽減や発作の予防をすることができます。

経口または注射用ステロイド薬は、
高用量の吸入ステロイド薬でもコントロールできない重症の慢性ぜんそく、
あるいはぜんそくの急性増悪時に短期間使用しますが、
全身性の副作用に注意する必要があります。

また、急な呼吸困難やぜんそく発作を抑えるには
β刺激剤やテオフィリン薬が有効です。

抗アレルギー剤(インタール、抗ロイコトリエン剤)
などを用いて発作を予防したりすることもあります。



気管支喘息検査

気管支喘息の原因は、アレルゲンと呼ばれるアレルギーを起こす
原因物質によって起こります。
そのほかにも、不安や心の悩みのある時、
あるいは緊張が解除される時などでも発作が起こります。

気管支喘息の検査
全身の診察ののち、胸部レントゲン検査、心電図検査、血液検査、
かくたん検査などの検査をします。
ぜんそくであることがわかったら症状の程度を知るために、
さらに次の検査をします。

 ■肺機能検査…気道の閉塞の程度や肺活量などの測定
 ■血液ガス分析…血液の中の酸素と炭酸ガスとpHの測定
 ■血液検査皮膚反応…ぜんそくの原因物質を知るための検査


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気管支喘息

気管支ぜんそくの発作には特徴が3つあります
可逆性と気道過敏性と気道炎症の3つです。


可逆性の気管支喘息の発作は、
激しい発作が出ても適切な治療で短時間で症状が改善します。
発作の程度はいろいろで、軽い発作の場合には、
せきとたんが長く続くだけのこともあり、
重い発作の時には呼吸ができなくなり窒息状態になることもあります。
小児では原因となるアレルゲン(原因物質)が
はっきりしていることが多いので、
まず環境からアレルゲンを除くことが発作の予防になるので重要です。


気道過敏性の気管支喘息の発作は、
気管支が普通より敏感になっていいるためにおこるぜんそくの発作です。。
ちょっとした刺激や誘因で気管支が容易にけいれんして、
空気の通り道をふさいでしまい、同時にたんがたくさん出て、
これがまた空気の出入りを妨げます。


気道の炎症による気管支喘息の発作は、
ぜんそく患者の気管支壁には
発作が起きていない時にも好酸球やリンパ球、
肥満細胞などが多数集まっていて、
慢性的な炎症性の変化がみられます。
この炎症が気道の過敏性や閉塞症状をもたらします。
ぜんそくだと思われる症状があっても、
ほんとうは肺がんや肺結核、心臓病が原因である場合があり、
種々の精密検査が必要です。